PERIMETRON、圓のアートディレクター/ デザイナーの森洸大によるアートワークがエンボスで立ち現れる福井県の越前和紙をカバーに採用しています。

「FUKUI TRAD」とは。
福井県には「越前漆器」「越前打刃物」「若狭塗り」「越前箪笥」「若狭めのう細工」「越前和紙」「越前焼」といった伝統工芸が息づいています。しかし、あらゆる「地方」の類に漏れず、大量生産による圧迫、それによる需要の低下、後継者不足、首都圏への人口集中などの影響により、かつての活気を失いつつあります。
2021年初頭、福井県からの依頼で始まった「FUKUI TRAD」の主な目的は、圓の3人の視点、感性を通した新しい伝統工芸品開発ではありましたが、彼らの意識は伝統工芸をいかに生かし続けるべきかという根源的な問題に向かっていました。福井県との縁はそれまで皆無。そこで圓はプロジェクトの初期段階より、福井県越前市に2棟の家「越前ハウス」を借り、東京との二拠点生活をしながら、頻繁に福井に訪れては町を探索することからスタート。ひたすら町中を練り歩き、そこで偶然生まれた人、伝統工芸士との繋がりが、1年後の「FUKUI TRAD」完遂を導いたのです。佐々木は言います。「FUKUI TRAD は完全に（たびたび課題が現れ、ヒントを町で探す）ロールプレイングゲームだった」と。

コミュニティ形成の新たなマニュアル。

「MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL」では、「FUKUI TRAD」の全過程を完全網羅。編集・出版は「FUKUI TRAD」中期より圓に帯同し、断続的に彼らへの取材、会話を重ねてきたメディア、WATARIGARASUが担当しました。西岡、佐々木、森が縁もゆかりもなかった福井という田舎の地で、どうクエストし、仲間を募り、人の渦を作り、課題（＝行政や目減りする予算など）に立ち向かったのか。彼らが赤裸々に語ってくれた本音を元に、すべての軌跡を収録しました。
タイトルの「MICRO TRIBE（小さな族）」は、彼らが作ってきた（そして、これから全国に拡大しようとしている）「人の渦（≒コミュニティ）」を指し、「ANNUAL/MANUAL」は「FUKUI TRAD」の年次報告であるのと同時に、PERIMETRON／圓流のクリエイティブマニュアルであることを意味しています。

4月8日、東京にて販売会開催。制作メンバー全員参加。

2023年3月4、5日に越前ハウスにて行われた、100 部限定の先行販売会では他県からもたくさんの人が訪れ、大盛況で幕を閉じましたが、4月8日に今度は東京・永田町（出版元、WATARIGARASU のオフィス）にて開催される販売会を皮切りに、ECを中心に一般販売を開始致します。

西岡将太郎(プロデューサー/FUKUI TRAD 総指揮者)

佐々木集(クリエイティブディレクター)

森洸大(アートディレクター/デザイナー)

「MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL　圓 FROM PERIMETRON」販売会@東京

日時：2023年4月8日　13～20時
開催場所：WATARIGARASU Office
〒102-0094　東京都千代田区平河町2-5-3 GRID 5F Midori.so NAGATACHO
参加者：圓（西岡将太郎、佐々木集、森洸大）、WATARIGARASU
※お酒や軽食を用意する予定。

「MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL 圓 FROM PERIMETRON」

監修：圓
編集・出版：WATARIGARASU
アートディレクション・デザイン：宇平剛史

コンテンツ（一部）：「でんとうこうげい」（佐々木集による家族の話）／ 西岡将太郎、森洸大との対話　はじまり、不毛な理由の発覚／圓による初期後期のFUKUI TRAD企画書 ／どうやって「大」に打ち勝つか（福井におけるマイノリティの歴史と力）／佐々木集、西岡将太郎との対話 　今後について、飲みながらの密談
￥4,200（税抜）

初版発行部数：2,000
254P　195×135mm　フルカラー　ハードカバー
一般販売用EC ローンチ日時：2023 年4月8日正午
URL：https://watarigarasu-book.myshopify.com

WATARIGARASU について。

「中央」に縛られず、領域を軽やかに跨ぐ自律分散型の働き方を模索、実践することを目的に、IDEE 創業者の黒﨑輝男の呼びかけによって創業された組織でありメディア。現在の代表はカルチャー雑誌等で活動してきたエディトリアルディレクターの大隅祐輔。これからも圓と並走しながら、地方創生やクリエイティブの本質について考え、文脈を作ることに努めて参ります。
HP： https://watarigarasu.work