企業の成長をアシストし続ける存在へ
生産者に価格の決定権がなく、どんなにこだわって作っても手取り収入が少ないという課題を抱えていた農業や漁業などの一次産業。
そんな課題を解決すべく、生産者自身が値決めできて販売価格の8割( 通常の流通経路は約3割〜5割)が手元に残るという画期的なサービスとして2017年にスタートしたのが『食べチョク』である。
消費者としても、全国の農家や漁師から直接食材を購入できるため、収穫や水揚げから最短24時間の鮮度が高い食材が届くという点で好評だという。サービス開始から約6年でユーザー数は90万人、生産者数は8,900軒に成長し、 国内の産直通販サイトの中で認知度や利用率などの9つのNo.1(※)を獲得している。
(※)国内の産直通販サイトの中で「お客様認知度」「お客様利用率」「お客様利用意向」「Webアクセス数」「SNSフォロワー数」「生産者数」「生産者認知度」「生産者利用率」「生産者利用意向」の9つでNo.1を獲得。
プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000184.000025043.html
今回は、短期間で急成長を遂げた食べチョクを支えている広報の石田恵理(いしだえり)さんにお話を聞いた。
【社内の施策にPRの観点を入れ込んで効果の最大化を図る】
社内の各チームで進めている施策をキャッチアップし、情報をチューニングして社外に発信しています。
そのうえで特に大切にしているのは、施策の企画段階から早期にPRの観点を入れ込むことで、施策の効果を最大化させることです。
【メディアの関心や時流に合わせて自ら企画し、発信していく】
社内に新しいネタがない時は、自分達で企画し発信する取り組みも行っています。
新米の時期に合わせて広報主導で三種類の新米を試せる「新米定期便」を企画したり、テレビ局のSDGsウィークに合わせてSDGsに取り組む生産者さんを紹介する「SDGs特集」を企画したりなど、その都度メディアの関心や時流に合わせてチームで何に注力するかを決めています。
【賛同企業と積極的にタッグを組み、生産者のサポートを】
2023年1月に、企業と連携しSDGsに取り組む生産者さんのサポートを強化することを目的に「食べチョク一次産業SDGsプロジェクト」を始動しました。
一社目の賛同企業SBI FXトレード様と記者発表会を実施することになったのですが、会場探しや当日の絵作り、プレスリリース作成、メディアアプローチといったPRの部分だけでなく、その前のプロジェクトの企画段階から参加しました。
SBI FXトレードさんと毎週MTGを重ね、プロジェクトでの取り組み内容やどんなメッセージを発信していくかを一緒に検討していきました。
生産者さんのSDGsの取り組みをより多くの記者さんに届けるために、企画の段階で「このような取り組みを企画中なのですが、どんな要素が加わったらより興味を持っていただけますか?」とメディア関係者に相談し、いただいたアドバイスを企画にも取り入れたことでメディアバリューを高めることもできました。
実際に、記者さんから規格外食材の試食コーナーを作ってみてはどうかとご意見をもらい取り入れたところ、他メディアさんからの評判もよく、多くの記事に取り上げていただくことができました。
【他チームと積極的に関わり、相乗効果を生み出す】
チームとしても個人としても、他チームの取り組みや経営層の考えを理解し同じ目線で議論しPRできる存在でありたいと思っています。
一般的に広報はプレスリリースを出すなどの情報を出す部分だけを担うケースが多いですが、食べチョクの広報は施策の企画段階から入り意見を述べることで、事業づくりを並走しています。自分の仕事の領域を決めないことで様々な分野の知見や観点が身につきますし事業理解が深くなり結果的にPR効果も高められると思っています。
そのために、今後も社内から情報が来ることを待っているだけでなく自ら取りに行って入り込めるチームでありたいと思っています。
【様々な手段と武器を駆使して企業の成長をアシストし続ける存在に】
応援してくれるファンを作り、事業成長と企業成長をアシストすることが広報としての使命だと考えています。
営業から広報に転身して約4年半が経ちますが、広報は営業のように数字で成果が見えないので最初は自分がやっていることが正しいのかが分からず悩む日もありました。
しかし経験を重ねるごとに、短期的な数字にとらわれすぎると大きな波を作れない上に施策の効果の最大化もできず、半年経った時に何も残せていない状況に陥ってしまうことにも気づきました。(数字の目標を立てて追うことももちろん大事なので、食べチョクでは評価指標の一つとして数字目標を置いています。)
広報の仕事は、プレスリリースやメディアに露出することだけではなく、色々な手段と武器を駆使して施策の効果や事業インパクトを最大化させていくことだと今は捉えています。
それは時にSNS発信やブログ、チラシや手紙、振る舞いや直接話して伝えることだって手段に入ります。手段も可能性も無限大な広報の仕事が今では大好きです。
株式会社ビビッドガーデン
URL : https://vivid-garden.co.jp/
広報担当 : 石田恵理(いしだえり)
株式会社ビビッドガーデン
URL : https://vivid-garden.co.jp/ 広報担当 : 石田恵理(いしだえり)