ホロニックとともに未来を創る、19歳の第2期生CFOが誕生
2024年5月22日 10時00分 株式会社ホロニック
関西を中心にコミュニティ型ホテルを展開する株式会社ホロニックは、自分たちが理想とする社会、そこに帰属する理想的な会社(組織像)を創造するため、未来を生きる当事者である世代が経営ボードへの具申・提言を行うべきであると考え、2022年に最高責任者として、20歳以下の「CFO (Chief Futureship Organizer: 未来創造最高責任者」(以下、「CFO」)を新設しました。そして、このたび、ホロニック社と共に未来を創るメンバーとして2代目のCFOを19歳の田中愛乃さんに決定したことをお知らせします。また、ソーシャルベンチャーの立ち上げにもお力添えいただく予定です。
当社は、常に「作り手」を軸において取り組んでおりますが、これからの未来を考える中で、“三方よし”という商売原則のベースに「作り手よし」「地球よし」「未来よし」を加えた“六方よし”をクリアしていくべき方針を打ち出しました。また、コロナ禍によって、益々不透明な時代、正解が不明瞭になる( VUCA )と言われるようになる中、兼ねてから地球規模の環境問題という未来に向けた社会課題が一層クローズアップされてきました。
この実現においては、私たちの考え方だけでは限界があると感じ、これからの将来世代を生きる若者とともに六方よしの未来社会を創っていきたいと考え、2022年に20歳以下の限定のCFOを新設し、当時19歳と20歳の初代CFO3名が誕生しました。
初代CFOは、1年間の任期の中で、「地球環境のためにホテルの食事の選択肢に代替え肉を加える」、「業務効率化のため対人接客以外をデジタル化する」、「ゴミゼロ」、「F休暇」など様々な提言をいただきました。この提言に基づき、代替え肉(大豆)を使ったキーマカレーを商品開発したり、客室のゴミ箱を資源箱に変更し、ゴミを資源に変えるという意識をお客様にも持っていただくような取り組みを実施することができました。
このような将来世代による経営改革を継続し、さらにアップデートしていくため、2023年7月に、2代目CFOメンバーの一般募集をしました。今回は、「地域創生の未来を考え、地域課題の解決を行っていくために新たに立ち上げるソーシャルベンチャー(NPO法人)で私たちが具体的に取り組むべきこと」というテーマでアイデアを募り、25組の募集がありました。そしてこのたび、アントレプレナーシップと行動力とを併せ持つ19歳の田中愛乃さんを2代目CFOとして任命しました。
*田中愛乃(タナカアイノ)
同志社大学・文化情報学部 19歳*
プロフィール:同志社大学・文化情報学部に通う19歳。TV東京・電通高校生プレゼン全国大会で優勝するなど、他にもバトントワリング、声楽、弁論、書道で優秀な成績を修める。現在は、「廃棄苗」の農業問題を解決するため、活用法を考案し、様々なメディアにも出演、農林水産省からも賞を受賞。
・C F O に応募したきっかけは?
ホロニックの(地域の未来に対する)”本気”を感じたからです。私の中で、ホテルはお客様の事だけを考えるイメージがありました。しかし、ホロニックはお客様だけではなく、その地域の未来を”本気”で良くすることをとても考えられておられました。持続可能なホテルとは、「このホテルが私たちの地域にできてよかった」と地域からも愛されるホテルだと思います。ホロニックとともに、”本気”で地域の未来を明るくするために挑戦できる機会があると知り応募致しました。
・C F Oとしてどんなことにチャレンジをしたいですか?
私はCFOとして、地域創生の未来を展望し、地域の課題に尽力したいと考えています。
具体的には、地域内の魅力ある人と外部の人々とを結びつける「つなぎ役」としての役割を果たし、地域社会の活性化に貢献する取り組みを目指したいです。
地域におけるホテル業界の役割は大きいと思います。経済の停滞や人口減少という課題に対し、ホテル建設の増加が新たな可能性を示唆しています。これを通じて観光客や人々の流入を促し、地方の活性化を実現する手段が存在します。そして、ホテルと地方自治体が連携することで、より地域の課題や経済復興を加速させることが可能だと思います。ホロニック社は、「地域資源の編集者」としての役割を果たすホテルです。地域未来を明るくするために、「地域の人々とともにつくっていくホテル」を目指したいと思います。
また、なによりも当事者がワクワクし、積極的に取り組みを行いたいです。『SDGs』や『環境問題』などのキーワードだけではなく、楽しさやワクワク感を持って関与できるプロジェクトが持続可能な未来を築く鍵だと考えます。一度の興味を呼び起こすだけでなく、人々が本当に楽しみながら自然と社会に貢献できる仕組みを作っていきたいです。
ホロニックの一員として、地域の魅力を最大限に引き出し、地域全体を明るい未来へ導くため、新たな挑戦を恐れずに進んでいきたいと思います。
■当社経営陣コメント
―当社代表取締役 長田一郎のコメント―
第二期CFO選考はコンテスト形式で全国から募り、「地域の未来」という活動テーマから20名を超える皆様から応募がありました。
その中で田中愛乃さんが選出されたのは、既に自身のライフワークになっている「廃棄苗活用」の活動で苗農家さんともに社会課題に対して実際に行動を起こしていることで手触り感を持ちあわせていて、かつ自身の掲げたミッションに対して遂行していく力を感じられたことです。
CFOはコンテストでの提案内容の評価に留まることなく、その実現に向けた継続的にアクションをすることを求めていきますので、発想力は勿論行動力が不可欠な要件になります。今回は社会活動を行う法人(NPO)を立ち上げることをマイルストーンにもしていますのでより持続的に取り組む、つまりアイデアを企画に、そしてそれをカタチにしていくことを目標にしています。田中さんにはその活動に持続的に帯同し、ときにリードしえる人材であろうという評価を持って選出されました。ホロニックとしても新たなチャレンジになります、新たな地域の未来にコミットしていく担い手として大いに期待しています
―当社取締役 薮内順子のコメント―
前年度は、CFO3名体制で取り組みを行い、より多くの提言をいただき活動を行っておりました。
第2期生では、1名体制とし、より深く取り組みを行えるように、提案内容や人柄を重視して選ばせていただきました。
田中愛乃さんは、すでにご自身で「もったい苗」の活動を行われており、社会活動における考え方や行動力などは私たちが立ち上げていくNPOには不可欠な人であると思いました。
すでに出来上がった形や考えに流されることなく、「未来よし」につながる独自の発想力と行動力でチャレンジしていただけることを期待しております。
株式会社ホロニックが運営する地域住民・地域社会のためのコミュニティホテル「SETRE(セトレ)」。
「つながり、つなぐ」をコンセプトに、時代の文化の中で見失われてきた数々の宝物、地域に眠る「物語」を新たな「価値」に変えてお客様に届け、人と人、人と地域の絆を結んでいきたい、そんな「コミュニティホテル」を目指しています。2005年神戸市垂水区に1号店「ホテルセトレ」をオープン。2008年には国民年金宿舎をリノベーションし、2号店となる「セトレ ハイランドヴィラ姫路」を兵庫県姫路市にオープン。2013年にはセトレグループ初となる新築で「セトレ マリーナびわ湖」を滋賀県守山市にオープン。2015年には、九州初出店となる「セトレ グラバーズハウス長崎」を長崎県長崎市にオープン。2018年12月には、奈良県奈良市に「セトレならまち」をオープンし、現在はホテル5施設の経営及び運営を実施。
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