■国産木材「多摩産材」の利用推進を目的とした業務提携契約を締結

今回締結した、業務提携契約により、合同会社RooFarm（以下、RooFarm）の「屋上で東京おひさまベリー（※1）を育てるノウハウ」と一般社団法人kitokito（以下、kitoktio）の「多摩産材（※2）の木材利用に関するノウハウ」を利用し、「農業×林業×福祉」が一体となった「屋上緑化商材」を開発しました。

多摩産材を利用した、屋上用の東京おひさまベリーの木製プランター
多摩産材を利用した、屋上用の東京おひさまベリーの木製プランター

「多摩産材を利用した、屋上用の東京おひさまベリープランター」は身体・知的・精神の障害によって一般の就業が困難な方のための障害福祉サービス「就労継続支援B型」の木工作業所「Wood Factory」で製作しています。また本製品は、多摩産材認証協議会（東京都、森林所有者、製材業者等で構成される協議会）で認証を受けている「とうきょうの木」を使用しています。

屋上苺畑のイメージ図
屋上苺畑のイメージ図

※1 東京おひさまベリーについて

「東京おひさまベリー」は、2019年3月に品種登録された、東京都オリジナルの露地栽培用イチゴです。従来の露地栽培用品種と比べて果実が大きく、光沢があり、果皮や果肉がしまっているため、取り扱いも容易です。また、果実は甘く、内部は赤く、特有の芳香があります。近年のイチゴ新品種は施設栽培用のものが大半ですが、「東京おひさまベリー」は施設がなくても栽培できるため、家庭菜園にも最適です。露地栽培とは施設を使わず屋外で栽培することを指します。（出典：東京都産業労働局HPより抜粋　https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/nougyou/shinkou/ohisama/）

※2多摩産材について

東京都内の多摩地域で生育し、その地区で生産・認証された木材を「多摩産材」と言います。（出典：とうきょうの恵みTOKYO GROWN HPより抜粋　https://tokyogrown.jp/product/wood/）

■なぜ「多摩産材」の利用を推進するのか

日本の中心、東京。その中でも東京西部に広がる森は、東京の総面積の約3割を占めています。東京の森が果たす役割は計り知れません。空気の浄化、水の供給、地球の冷却効果、雨水の吸収、動植物の住みか、そして私たちの憩いの場。これらすべてが社会の日常を支え、公益的機能をもたらします。一方で放置された森林は地表への太陽光の到達を妨げ、土地を痩せさせ、土砂災害の原因にもなり得ます。さらに樹齢が進むと二酸化炭素の吸収能力が減少し、二酸化炭素を多く排出する場合もあります。

私たちが提供する多摩産材を利用した商品は、東京の森で育った木を利用しています。これにより、循環型の森林経済をサポートし、環境と地域の未来を守る一助となります。

■「食べれる屋上緑化事業」を展開する合同会社RooFarmについて

RooFarmは「東京の気温を下げる」ことをミッションに掲げた、まちづくりGXの推進を目指す会社です。RooFarmは屋上に苺農園を製作し、苺の収穫まで生産サポートを行うサービスを展開しています。このサービスを利用することで、ヒートアイランド現象の対策に寄与できます。

■「就労継続支援B型」の木工作業所を運営する一般社団法人kitokitoについて

kitokitoは、「すべてはみんなの“わくわく”のために！」をミッションに掲げた、多摩産材を中心とした国産木材の利用推進を目指す法人です。木製品の企画・設計・製造・販売に加え、木育活動のお手伝い等、木に関する相談窓口の「木のコンシェルジュ」事業と、身体・知的・精神の障害によって一般の就業が困難な方のための障害福祉サービス「就労継続支援B型」の木工作業所「Wood Factory」を運営しています。木材の利用を通して環境や地域貢献にも寄与し、木の良さや木を使う意味を伝えながら、一次産業の活性化にも繋がる活動をしていきます。

＜本件に関するお問い合わせ先＞

お問合せ窓口：all-roofarm@roofarm.info